インドはヒンドゥー教徒が8割を占める国。
続いてイスラム教、キリスト教と様々な宗教が共存している。
ヒンドゥー教徒は基本的に肉は食べない。イスラム教徒は牛・豚を食べない。食べるのは鶏と山羊。
そしてイスラム教徒はお酒を飲まない。禁じられている。ヒンドゥー教徒もあまり良いこととされてない。
飲まないどころか見るのもダメな人もいるらしい。
街中で飲み歩いてはしゃいだりしたらどうなるか分からないけど、たぶん全力でチョップされるか、顔面にカレーかけられる気がする。お前をマサラにしてやろうと脅されるかもしれない。
地球の歩き方にも「インドで酔っぱらおうと思うな」と注意書きされている。
そんな事情でお酒を入手するのが非常に難しい。実際に旅してみてゲットした方法を少し書いておきます。
入手方法その①
外国人向けレストラン
メニューにはないけど店員にこそっと「ビールある?」って聞くと15分くらいしてどこからともなく手に入れてきてくれる。
入手方法その②
宿
僕が泊まった日本人宿は冷蔵庫に隠して保存してあって、日本人スタッフに言うと飲ませてくれる。
でもインド人スタッフに見られないようにしないといけないので、毎回タオルとか袋にくるんでこそっと持ってきてくれる。
なんか悪いもん飲んでる気分。笑
入手方法その③
酒屋
実は夕方から開店する酒屋がたまにある。しかし外観はもはや牢屋。道路に面した窓口には鉄格子ががっちりハマっていて、お金とお酒を手渡す部分だけ空間が取られている。両替所のガラス張りの部分が鉄格子になったような感じ。
そこに夕方になるとお札片手にヤバそうなインドのおじさんが大集結して押合いへし合いでお酒を買いにくる。ノロノロしてたら売り切れてしまうからだ。
そんな戦場に酒を買いに行ってみた。笑
鉄格子に群がるおっさん。グイグイ体を入れないと前に進まない。3人ぐらい手前からお酒の名前を大声で連呼する。
「キングフィッシャー!!キングフィッシャー!!」
自分の番がきたら受け渡し口にお金を持った手を突っ込んで再度叫ぶ。
「キングフィッシャー!!!!」
すると中の店員が冷えたビールをくれる。
安心するのはまだ早い。
後ろに控えるヤバそうなおじさんが「おい!その酒くれよ!!なぁ!」と絡んでくるのを制して一目散に宿まで帰る。家に着くまでが買い物。
張り切りすぎて汗だくになった体に、握り締めてぬるくなったビールを注ぐ。
これがインド流。
帰り際に一枚だけ撮影出来た写真がこちら。
この熱気をお分かり頂けるだろうか?
伝わらなかった方はぜひインドに足を運び、体感してみてください!笑
以上現場からスタジオへお返しします。