今日は同い年の旅人ユウくんとダッカの市内観光に繰り出すことにした。
これと言った観光スポットがなく、アジアの旅する旅人も寄らずに通り過ぎることで有名なバングラデシュ。地球の歩き方もインドの3分の1以下の厚さしかない。笑
とは言えど、元々パキスタンだったこの地域がバングラデシュとして独立した歴史などもあり、見どころのあるスポットもいくつかある。
僕たちの宿は街の中心から20キロほど離れた場所だったので、市バスに乗り込んでオールドダッカという場所を目指した。
宿のバングラ人にバスの乗り方を事前に教わる。
「まず、宿を出て交差点を向かいに渡った辺りの人が集まってるところがバス停だ」
出た!インドと同じ、バス停の場所の目安が人だかり。笑
「次に色んな行先のバスがあるから、バスが近づいてきたらとにかく行きたい場所を叫べ」
「オールドダッカはオールドダッカって言うよりはグリスタンと言えば辿り着く」
オッケー。笑
とりあえず叫びまくればええんやな。
百聞は一見にしかず。やってみるしかない。
↓交差点の様子
ちなみにユウくんは自分の旅を動画に撮りながら編集・Youtubeに投稿してる文字通りYoutuberだ。今日のオールドダッカも撮影しながらの一日になる。
交差点の人が集まってる場所に着いた僕とユウくんは早速バスが来たら「グリスタン!」と叫び続けた。
確かにバスには行先も書いてなければ番号などもない。
その代わりにバスの出入口からはみ出した係の人がバスの壁をバシバシ叩きながら狂ったように叫んでいる。
「*&#$%+*@#$%」
なにこのスタイル!笑
おそらく行先を叫んでいるであろう係の人の声をさえぎる勢いでこちらも行きたい場所の意思表示をする。
グリスタン!グリスタン!グリスタン!!
そうこうしてるとひとつのバスの係の人が「行くから乗れ!」的な感じだったのでオールドダッカ行きのバスに乗り込めた。
インドみたいにギュウギュウで乗るのかと思いきや、二階建てのロンドン風(外装は恐ろしくボロボロ)のバスで驚いた。
眺めが良さそうな二階に上がり、ユウくんはバスからの景色をゴープロで撮影していた。
その時!
「うわ!!!!」
バスが走り出してすぐ、なんと手がすべってゴープロをバスの窓から落としてしまったユウくん。
「やばいやばい、降りて取りいこ!」
急いでバスの車掌に事情を説明して次の信号で止まった瞬間バスを飛び降りた。それでも200メートルぐらいは進んでしまっただろうか。
とにかく急がないと。その辺でぼーっとしてるサイクルリキシャのおっちゃんに
「すぐあっちに走って!早く!」
と乗り込み猛スピードで現場に急行。
リキシャ代はよく分からないけど適当に渡して飛び降りる。
車がどんどん走っている間をすり抜け、落とした場所に到着。
そしてユウくんが見つけたゴープロは
・・・
バスに踏まれて粉々になってしまっていた。。。
かける言葉がなく茫然。
ユウくん「ま、しょーがない、切り替えていこ。また買えばいいし!」
いやどんなメンタルしてるん!もうちょっと落ち込むで普通。笑
ということで内心はだいぶショックだっただろうけど、切り替えてオールドダッカ観光+ゴープロ探しの一日にすることに変更し、またバスに乗り込んだ。
次に乗ったバスの車内はこんな感じ。
この天井、誰かヤラレテルやん。笑
椅子のシートは3年は洗ってないやんな?っていうぐらいじめっとしてる。
さすがはアジア最貧国と言われるだけはある。もうここまで旅してくるとこれぐらい気にならないけど。笑
ちなみにこの道中で、自分たちのバスが1回、他に走ってるバスが1回、別の車に衝突した。もともとボロボロのバス、特に何もなかったかのように走り続けた。テロかと思ったけどただの日常だった。これも気にしない気にしない。笑
バスを降りると窓から入ってきてた砂ぼこりやススみたいなので体中真っ黒。バスひとつ乗るだけでこれだけ色んなエピソードが生まれるのが発展途上国。おもしろいなぁ。
歩いていると良い感じのチャイ屋を発見。朝飯代わりにチャイをしばく。
ここのチャイの甘さとスパイス感今までで一番うまかった!
また行きたかったけど店名も何もないので二度と辿りつけないし、オススメも出来ないのが残念。笑
ちなみにバングラではチャーみたいな発音だったような。
歩きながら撮影したボロボロバスの外観とストリートチルドレン。
話は逸れるけれど、バングラの子供の物乞いがすごい。
↓歩道橋近辺は多い
観光客を見つけるなりお母さんに「いってきなさい」的なことを言われて駆け寄ってくると、腕をしっかり握ってずーっと離さない。延々ついてきてお金ちょうだいと言ってくる。ダダをこねてる子供みたいな感じ。しつこいインドをさらに超えてくる執念があった。ただし愛着がわいてお金を渡しても、ありがとうもなく去っていってしまう。
彼らにとって物乞いは職業なのか、それとも富を持っている人から分けてもらうという行為は当然なのか。価値観が違うことは確かだが真相は分からない。少なくとも僕たちも立派に仕事をして貯めたお金で旅をし生活をしている。彼らが働けない事情は分からないが、僕には募金や富の分配をもっと必要としている人たちが世界にはいると思う。彼らは痩せてもいなければ元気に走り回ることさえできる。それならば、同じ日本で災害で困っている人を救いたい。この時そんな風にも考えた。この答えはまだまだ旅を続けていかなければ出ない。
ハプニング多すぎてまたしてもひとつの記事に収まりませんでした。笑
オールドダッカ観光の続きは次回!
Trip date : 2018.7.20